みんなに手伝ってもらおう!!

  大勢の集まりのときは、調理器具だけでなく、人の手もフル活用するつもりで考えます。しかしながら、手伝ってもらう、というのは相手のあることなので、そんなに簡単なことではありません。慣れない料理や初めてのゲストでは、自分でやったほうが良かった・・・なんてことも多々あります。そうならないためには、何を手伝ってもらうか、誰に手伝ってもらうか、やってもらうことと、やってもらう人を、しっかり頭の中でシュミレーションして、決めておくことが大切です。

 まず、人ですが、私は4パターンで考えます。

Ⓐ「~しようか?」と自ら気づいて、さっと行動してくれる人

Ⓑ一つ頼んだら、そのあとは自分で考えて動いてくれる人

©「何でも言って」と言うが、言わないと動かない、言われたことのみやる人

Ⓓ全く動く気のない人

 私の周りでは1:4:2:1くらいの割合ですね。ⒶⒷⒸタイプの人には手伝ってもらうつもりで組み立てます。Ⓐ、Ⓑタイプの人は自分の立つ場所とか、優先順位とか考えてくれるので、全体の流れを伝えればやっていけるのですが、Ⓒタイプの人は動かないので、これと、これというふうに、はっきり示します。前回のハンバーガーで考えると、Ⓒタイプの人に振りやすい仕事は「揚げる(フライドポテト)」「野菜の水気をふく」「こどもたちと一緒にハンバーグ(パン)の成型、焼く」になります。

「揚げる」という作業は、多分、料理が好きな人は、人に任せたりしたくないんでしょうけど、料理が苦手な人、全部、誰かにやってもらいましょう。大量の揚げ物、誰かがやってくれるなんて、揚げあがり具合を気にしないでいいなんて、すごく楽ですよ~。

 ⒶⒷタイプの人にだいたいの手伝いをお願いするから、Ⓒタイプに人に何も振らない、とういのは避けたほうが無難です。Ⓒタイプの人は、自ら動くと「洗い物をする」を選択することが多く、また、そこから動かないので、流しを占領されて作業がし辛くなるので、何かしらやってもらいましょう。ちなみにⒹタイプの人は一人で部屋の中を見て回っていることが多いですね。

 キッチンの広さやタイプによっては、ゲストに立ってもらう感じではない場合もあると思います。そんな時こそ、ホットプレートやグリル鍋、フラーヤーなど、調理場所をキッチンからテーブルに移すことをお勧めします。調理を、誰かに任せてしまえる環境をつくってみてください。

 これまでは、自分の負担を減らすことを目的に話をしてきましたが、「お手伝い」の最大の効用は間を持たしてくれるところです。来られるゲストがパートナーの友人家族、仕事関係の人など、自分の親しいどころか、初めて会う場合もありますよね。こういうときは、何かしてもらうことがあったほうが、こちらも、向こうも助かります。こども同士だと一緒に作って、食べ終わったころにはもう仲良し、という具合です。お客様は何時に来られて、どういう風に過ごしてもらうのがベストなのかを考えて、使う調理器具やメニューを決めていくと、ぶれずに済むのではないでしょうか。

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